b型肝炎はつばで感染する?

b型肝炎は血液や体液を介して感染します。そのため感染を防ぐためには、できるだけ患者の体液に触れないようにすることが重要となります。ただし、感染力は体液の種類によって異なります。感染を防ぐためには、b型肝炎の特徴と感染経路を把握し、接触のポイントをつかむことが大切です。

ただ避けるだけではなく、どの程度まで接触しても感染のリスクが低いのか、事前に知っておくようにしましょう。

ウイルス性肝炎の種類

特定のウイルスが体内に進入、肝臓内で繁殖すると、免疫機能がウイルスを排除しようと働きだします。この時正常な細胞も攻撃されることで、肝臓に炎症が起こります。肝臓に炎症が起こると、食欲不振・嘔吐・黄疸といった症状が現れるようになります。

この状態がウイルス性肝炎です。この原因となるウイルスは数種類あり、それぞれ感染経路や症状といった特徴が異なります。a型・e型は主に水や食べ物を通じて感染します。一方b型・c型は血液や体液が主な感染経路となります。

特にb型はc型と比べて感染力が強く、患者から別の人に感染するリスクが高い病気となっています。感染を防ぐためには事前に感染経路を知り、予防することが重要となります。

b型肝炎の感染経路

b型肝炎の主な感染経路は、血液と体液です。患者の血液や体液に触れると、感染する恐れがあります。例えば患者の血液が付着した注射器や鍼を別の人に対して使用した場合、b型肝炎患者の血液が直接別の人の体内に入り込んでしまいます。

体内に入る血液の量はごく少量でも、その中に多くのウイルスが含まれている為、感染するリスクが高いのです。b型肝炎ウイルスは血液中に多く存在しています。そのため輸血も感染経路のひとつとして挙げられます。ただし日本国内で輸血する場合は、事前に検査を行ってから血の提供を受けるため、輸血を通じて感染する可能性は極めて低いです。

また、b型肝炎患者との性行為も感染経路のひとつです。血液だけでなく、精液にもb型肝炎ウイルスは多く含まれているからです。そしてb型肝炎は、女性が感染し、妊娠した場合は母子感染する可能性が高いです。妊娠中、胎児と母体は血液や体液を共有しています。

また出産時、産道・胎児に出血が見られると、その血を介してb型肝炎ウイルスに感染する恐れがあります。

b型肝炎の症状の現れ方

b型肝炎の大きな特徴として、感染した時期によって症状の現れ方が違うということが挙げられます。ある程度成長してからb型肝炎ウイルスに感染した場合、急性b型肝炎を引き起こす可能性が高いです。急性b型肝炎になると食欲不振・嘔吐・黄疸といった症状が現れます。

治療の際はこれらの症状を対処しながら、体内で抗体ができるのを待つことになります。ただし人によっては炎症がひどく、肝臓の機能が著しく低下する「劇症肝炎」を発症することもあります。この場合肝臓の機能が著しく低下し、生命機能の維持も困難になります。

早急な対応が必要となるので、すぐ医師に相談します。一方母子感染等によって幼い頃に感染した場合、しばらくの間症状は現れません。免疫機能がb型肝炎ウイルスを異物と認識していないからです。症状が現れるようになるのはある程度成長して、免疫機能が十分発達してからです。

免疫機能がある程度発達すると、ウイルスを異物として認識し、排除しようとします。この時正常な細胞も攻撃してしまうため、炎症が起きてしまうのですが、多くの人は年齢と共に炎症も収まっていきます。しかし稀に炎症が慢性化、肝硬変や肝臓癌に繋がる恐れもあります。

つばでb型肝炎に感染する可能性

b型肝炎ウイルスは血液・体液を介して感染します。そのため患者の血液・体液に触れないようにすることが大切なのですが、必ずしもすべての体液に危険性があるわけではありません。体液の種類によって、b型肝炎ウイルスの含まれている量が異なるからです。

つばは比較的b型肝炎ウイルスの数も少ないため、触れても感染する可能性は低いです。軽いキス程度でしたら感染の可能性は非常に低いでしょう。

ただしつばが付着する行為すべてが安全、というわけではありません。

行為によっては感染リスクが高いものもあるため、注意しましょう。

食器の共有は問題なし

つばに含まれているb型肝炎ウイルスの量は比較的少ないです。手等から分泌される汗に含まれる量も少ないため、食器の共有に関しては問題なく行うことができます。大皿から料理をとって食べる場合も、特に問題ありません。

なお食器と同様、文房具等血液が付着する可能性が低い道具については、b型肝炎患者と共有しても感染する可能性は低いです。

歯ブラシの共有はできるだけ避けよう

b型肝炎の患者と道具を共有する際、感染リスクが高いものと低いものがあります。歯ブラシの場合は感染リスクが非常に高いため、できるだけ共有は避けなければなりません。つばに含まれるb型肝炎ウイルスそのものは、血液や精液に比べると非常に少ないです。

ただし歯ブラシの場合、血液が付着する可能性があります。口の中に傷があったり、口内炎や歯周病等で歯に出血が見られると、その血液が歯ブラシに付着、感染するリスクが高まるのです。血液が付着する可能性の高い道具としては、歯ブラシの他にヒゲ剃りやタオル等も挙げられます。

これらの道具に関してはできるだけ共有を避けるようにしましょう。

b型肝炎患者の利用した道具の取り扱い方

注射器や鍼はもちろんですが、歯ブラシやタオルなどにもb型肝炎ウイルスが含まれた血液が付着している可能性があります。そのためこれらの道具を処分するためには、細心の注意を払う必要があります。道具を捨てる際は、まず使用した道具を袋に入れ、封をします。

箱等に入れて封をした後、その箱ごと他のゴミと一緒にまとめて廃棄します。この時、作業する際は必ず手袋を装着して行います。手等の傷からb型肝炎ウイルスが侵入、感染につながる恐れがあるからです。道具を取り扱う際は長袖・エプロンを着るなどして、少しでも血液に触れないよう心掛けていくことが大切です。

口移しはできるだけ避けよう

b型肝炎への感染を防ぐためには、口移しもできるだけ避ける必要があります。この場合も口の中に出血が見られると、食べ物に血液が付着。b型肝炎ウイルスに感染する恐れがあるからです。なお、口移しを行うとb型肝炎ウイルス以外にも、虫歯菌等も感染するリスクが高まります。

特に幼児の場合、大人からの口移しによって虫歯菌やb型肝炎などの様々な病気に感染することが多いため、口移しは避けるようにしましょう。

参考元「B型肝炎 弁護士
http://www.adire-bkan.jp/