b型肝炎と水疱瘡のワクチンって同時接種できる?

b型肝炎は2016年から定期的に予防接種をしなければならなくなりました。子供のうちに受けておくべき回数と、水疱瘡などのほかの予防接種と同時摂取は可能なのか、確認しておくことがお子さんだけではなく、育てるご両親にも負担にならずに済むでしょう。

子供が健やかに育つために必要となる予防接種は、適切に受けさせることが重要です。

そもそもb型肝炎ってどんな病気?

b型肝炎とは、b型肝炎ウイルスによって発症する肝臓の病気です。肝臓の細胞が壊され、肝臓の働きが悪くなります。ウイルスに感染すると、感染者の7割は感染したことにも気づかず、感染しても症状が出ずに自然に治りますが、残りの3割の人は重い症状に悩まされることが少なくありません。

症状が出る人の場合、だるさや黄疸、食欲不振、吐き気、尿の色が濃くなる、といった症状が出てきます。黄疸が出ると本人よりも周囲の人のほうが早く気づくため、家族に指摘されて病院を受診した結果、肝炎に感染していることに気づく人も少なくありません。

症状が出る人のうち、過半数は数ヶ月ほど安静にしていれば、自然に治るといわれています。自然に治るとはいっても医療機関で投薬治療を行いますので、この期間中は無理をせず、体を休めることに集中してください。過半数の人は投薬治療を経て、完治する病気といわれていますが、ごくわずかな人が劇症肝炎と呼ばれる重篤な症状をもたらす病気になってしまうことがあるため、注意してください。

肝臓の炎症が非常に強くなり、肝臓のほとんどの細胞が死滅してしまう病気です。劇症肝炎に感染した場合、7割から8割の人が死に至ります。ただし、感染ルートや感染者によっては発症しなくてもウイルスだけが肝臓に残ってしまう、慢性肝炎になることもあるため、注意しましょう。

b型肝炎の予防接種とは?

2016年4月1日以降に生まれた1歳児未満の乳幼児は、注射を受けることが必要となりました。肝炎を発症している・いないにかかわらず、b型肝炎ウイルスが体内にあることで、肝硬変や肝がんになるリスクが大幅に増大するからです。

また、血液を通して媒介するb型肝炎ウイルスは、母子感染の可能性が高いウイルスでもあります。母親がかかった経験がある・なしにかかわらず、ウイルスキャリアと呼ばれる、体内でb型肝炎ウイルスを保有している母子の場合は、以前から接種をすることが望ましいとされてきました。

ただ、義務ではないためb型肝炎ウイルスの感染を完全に防ぐことは難しかったとされています。ワクチンは一般的な予防接種と同様、皮下注射で行われます。安全性に対して不安を覚える人も少なくありませんが、180カ国以上の国で使用されている事が、安全を裏付けている証拠です。

妊娠を予定している女性や、乳幼児が受けても安全面から見て問題ないといわれています。

予防接種はどれ位すればいい?

予防接種は1歳未満の乳幼児に、3回に分けて接種します。1歳になるまでに3回分を完了させておく必要があるため、受け忘れに注意してください。接種方法としては生後2ヶ月で1回目の接種、その後27日以上の間を空けて2回目の接種を行います。

更に1回目の接種よりも139日以上の間を空けて3回目の接種を行うことが一般的です。他にも予防接種があるため、9ヶ月になるまでに3回まで終了しておくと、後が楽になるでしょう。

ワクチンが効果を発揮する期間は20年といわれており、20歳以上になると感染後の危険性が著しく下がるため、子供が成人するまではウイルスから身体を守ることが可能です。

1歳以上になっている場合、自費ではありますが接種できます。ただし、任意で受けることが多いといわれている為、受けることにためらいを感じる人も少なくありません。子供の安全を守るために、できる限り受けさせましょう。

将来病気にかかって膨大な治療費を払うよりも割安と考えて受けさせる親も多いといわれています。なお、ラテックスアレルギー・キウイやバナナのアレルギーを持つお子さんや、両親のうちどちらかがアレルギーの場合、まれに副作用としてアレルギー反応がでるリスクがあるため、医療機関に相談してから接種してください。

水疱瘡や風疹と同時に予防摂取してもらえる?

厚生労働省の見解では、風疹や水疱瘡、b型肝炎の予防接種は同時に受けて問題ありません。一部のアレルギーを発症している可能性がない限り、副作用に関しても他の予防接種を単独で受けるのと同程度だと考えられています。

また、医師が認めた場合は同時接種は可能です。子供が何度も予防接種を受けなくて済むという身体的・精神的なダメージが少ないことも、肯定派の意見には見られます。ただ、医師によって見解に差があるため、事前に予防接種を受ける医療機関に相談することが必要です。

医療機関によっては副作用のリスクを考えて、単独接種しか受け付けていないところも少なくありません。同時接種を希望する場合、接種が可能な医療機関を口コミなどから探すことも必要です。ただし、2016年4月1日以降に生まれた乳幼児の場合、1歳になるまでにb型肝炎の予防接種を済ませていることが多く、1歳から3歳の間に2回接種することが望ましいといわれる水疱瘡や風疹との予防接種を同時に受けるのは、期間が重ならないため無理でしょう。

1歳までにb型肝炎の予防接種をしていない子供の場合、自己負担で接種を受けることが可能となっています。その場合、水疱瘡や風疹との同時接種は理論上可能であると覚えておいてください。

大人もb型肝炎の予防接種を受けたほうがいい?

全ての人がb型肝炎にかかるわけではなく、あくまでも血液感染であるため、それほど心配する必要はないと考える人も少なくありません。しかし、家族にキャリアがいる人や、医療従事者、更にパートナーがキャリアで自分自身が透析など長期的な治療を受けている人、海外に渡航することが多い人は受けておいたほうがいいでしょう。

40歳以上になると、ワクチンを注射しても抗体ができる確率が乳幼児の8割程度まで下がるといわれていますが、かかるリスクが心配される状況であれば、なるべく早く注射を受けてください。自己負担であっても医療機関で問い合わせれば、予防接種は可能となっています。

このときに風疹や水疱瘡にかかった経験のない人であれば、同時接種をしたほうがいいでしょう。乳幼児よりも大人のほうが体力もあるため、同時接種しても問題ないといわれています。自己負担であっても病気になるリスクを考えて、早めにワクチンを打ってください。